ワクチンの特徴及び接種上の注意点
5. ポリオワクチン
(1)
特 徴ポリオウイルスには、T型、U型、V型の3種類があり、この3種類の弱毒ウイルスを、適切な比率で混合した生ワクチンである。経口服用する。1回の服用では3種のウイルスが必ずしも同じように増殖するとは限らないので、2回の服用が行われることになっており、2回目の服用では1回目の服用で増殖せず免疫の成立しなかった型のウイルスのみが増殖し免疫を獲得する。なお、ポリオは腸管内増殖をするので、他の目的でガンマグロブリンの注射を受けた直後でも、免疫の成立に支障はない。
(2
)接種上の注意点6週間以上の間隔をあけ2回投与するが、2回の間隔が長期間離れていても2回服用していれば、免疫の獲得には特に差異はない。ポリオワクチンは免疫獲得を十分に行うため、2回の服用を厳守する。
投与されたウイルスは腸管の中で増殖し、数週間にわたって大便中に排泄され、まわりの人に感染する可能性がある。このため、原則として集団接種として行うこととするが、個別接種の実施体制の整備された市町村においては個別接種により実施して差し支
えない。下痢症患者に対しては投与をせず、下痢が治癒してからのち投与する。投与直後(30分以内)に嘔吐等によりワクチンを吐き出したと思われる場合には、再投与する。
ポリオ生ワクチンは室温で融解後よく振って混和させ、融解後速やかに使用する。ただし、融解した経口ポリオ生ワクチンを10℃までに保存する場合には融解後7日まで、0一4℃までに保存する場合には、融解後1カ月まで使用することができる。