百 日 咳 ■ 
 


百日咳
グラム陰性桿菌(Bordetella pertussis)による急性気道感染である。
症状は咳が徐々に増加し(1−2週)、激しい咳となり、顔が赤くなる長い咳の発作が
1日数回から数十回にもおよび、咳発作のあと3−4週間は笛を吹くようなヒューと響
吸気音(レプリーゼ)がみられ、その後2−4週間けいかして徐々に減少していく。
‡T臨床T臨床症状
(1)一般に使用する鎮咳剤ではよくならない日増しに強くなる咳
(2)せきは昼間よりも夜間に多く、就寝後もせきこむ
(3)せきのさい、顔を真っ赤にしてせきこむ
(4)せきのさい嘔吐をともなう
(5)このような強いせきにかかわらず多くは無熱で、また胸部理学的所見に乏しい以上の
ようなせきを有する乳幼児、学童をみたら、まず百日咳を疑うことが必要でる
‡U検査U検査項目
(1)胸部X線検査
(2)白血球数およびリンパ球数白血球数は15,000以上、リンパ球数は70%以上が
一応の目安。白血球が10,000以下でもリンパ球が70%以上のときは疑われる
(3)百日咳菌の培養難しい‡VそのVその他の参考事項
(1)百日咳ワクチン
(2)百日咳あるいは百日咳様患者との接触
(3)せきの誘発法としては、舌圧子で舌根部をおさえるとよい
(4)ねばねばした透明な痰がでるとせきは楽になる
(5)乳児では無呼吸発作をおこす
(6)赤沈は正常、CRPは陰性である
(7)百日咳菌凝集抗体価は回復期においても上昇しがたい例がある
鑑別診断
1,パラ百日咳  2,喘息性気管支炎  3,マイコプラズマ肺炎
4,肺門リンパ節結核(念頭にあればツ反) 5,上気道異物
合併症
1,肺炎 多くは混合感染による(インフルエンザ菌、肺炎球菌)
2,脳炎、脳症  百日咳の死亡の原因となる 幼弱乳児で痙咳極期におこる
治療
EM,MINOで感受性が高い、7日間投与で80%の症例が菌陰性化を見るが
EM
14日間投与が安全であろう
γ−グロブリン,コデイン、アレビアチン,副腎皮質ホルモンが奏効することがある