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有髪部(頭部、眉部)にふけあるいは痴皮状にみえる脂漏は、程度の差はあってもほとんどの
乳児にみられるが、脂漏の付着部が不潔になって、二次的に皮膚炎をおこさぬかぎりは治療の
対象にはならない、脂漏が現われたならば、石鹸で頭をよく洗い(刺激の少ない石鹸を使わせ
よく洗いおとさせる)あるいはオリ−ブ油をつけて、一晩おき、痂皮を柔らかくした後に
洗いおとさせる。
きれいにしてもまたできるであろうが、これを繰り返しているうちに乳児が1年ほどになれば
自然にできなくなる。
母親はかなり気にするものであるが、病気ではないことを教え、くりかえし洗髪して清潔に
保たせればよい。
湿疹は部位が広範で程度も強いとかなり治療が困難であるが(759頁参照)軽度のものは
ほとんどすベての乳児にみられる。
乾いていて軽度の場合は、放置するかsteroid剤の入らぬ刺激の少ない軟膏(Chocolasahneなど)
をうすくぬらせる程度でよい。
湿潤や発赤のあるような場合はsteroid剤の入った軟膏(またはcream剤)を短時聞つけさせ
消褪したら中止させる。
こうした処置を繰り返すうちに目立たなくなる湿疹が多い。
ただしどのような軟膏を用いるにせよ、はじめは病変部の一部のみに試しにつけさせ、経過の
よさそうなことを確かめてから全部にぬらせる。
乳児の肌により、効くこともあり、また同じ薬剤が他の乳児には悪く働くこともしばしば
経験されるからである。
おむつかぶれ(間擦疹)は局所の不潔にもとずくものなので、よく洗い、ぬぐうことを
励行させた上、カンジダや細菌の感染がなければsteroid剤入りの軟骨をつけさせるとかなり
奏効する。
ただし連用はさけること、清潔と乾燥を第一とし、べビーパウダーを適当に使うこと
(998頁参照)を教える必要がある。
Zinc油はすすめられない。
下痢があるとおむつかぶれはできやすいので、下痢そのものの治療も必要である。
なお脂漏,湿疹、おむつかぶれのいずれにせよ皮膚面を清潔にしてかゆみを少なくして
おくことが基本的に大切であるので、入浴などの際石鹸を用いてよく洗うことは必要である。
かって湿疹に石鹸は禁忌であるように思われていたのは誤りである。
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