■ 検 査 ■ 
 



検査

A 末梢好酸球数

古くから寄生虫疾患、アレルギ一疾患で増加することが知られている。

一般に、未梢血では3−5%で、絶対数では200一500/μlが正常範囲と

されている。

アトピ一性皮膚炎では2/3の患者で増加している。これは重症例で顕著である。

B血清lgE値

アレルギ一反応でlgEは大きな役割をしているが、免授、アレルギ一反応は

幾多の細胞、化学物質の相互作用の上に成り立つためにlgEのみにてすベての

反応を説明する事は無理がある。

測定法には
RlST、PRlST、RDRDなどがある。

血清lgE値が正常範囲でもRAST値は高値となる事がある。

年齢、測定法により正常値が異なるために注意が必要である。一般によく用いられて

いるRlST法を用いた場合、おおよその目安は、
生後6ケ月501歳でl00

年長幼児で200、学童で400U/mlを超えたら異常とみなす。また血漬lgE値と

RAST値と解離することもある。

アトピ一性皮膚炎では血清lgE値は高値をとることが多い。しかし正常人と同じ

範囲の人もいるのために、その値だけでアトピ−性皮膚炎かどうか判定できない。

C スクラッチテスト、皮内試験

皮膚を利用して行う試験である。

簡便性,軽済性からなどから古くから用いられている。

皮膚内に侵入したアレルゲンは肥満細胞表面に結合した抗体と反応して脱顆粒を引く起こす。

皮膚反応には即時型と遅延型がよく知られている。即時型反応は主 としてlgEを介する

T型アT型アレルギ一反応を、遅発型反応は・W・Aをみている。

遅発型反応は一部
?V型アV型アレルギ一 反応も関与している。

RAST値と皮膚反応は必ずしも一致しない。皮膚反応の欠点として手軽に行えるが

アレルギ−反応を誘発したり 、持にシヨック症状を誘発する危険性もある。皮膚の状態

薬物の 影響(抗ヒスクミン剤,抗アレルギ一剤,ステロイド外用剤)で、 反応が判定が

困難であったり、抑制されたりする。

D 持異1gE抗体(RAST)

抗原の検索は即時型アレルギ一反応の診断、治療には必須である。

従来から皮膚を用いた検査が頻用されてきた。しかしより負担の少ない血漬学的診断法が

のぞまれていた。

現在RAST検査は持異1gE抗体の測定法として 定着している。

近年RAST以外CAP、MAST、AlaSTAT、 QAS、PASTなどが

実用化されている。

利点として
1)患者に ショック、過敏半納誘発などの危険がない。

2)薬剤の影響が少ない。

3)幼児、全身に皮膚炎のある患者でも施行できる。

4)標準血清の 抗体価がわかればより定量的になる。

欠点として一部アレルゲンでは 感度が鈍く,偽陰性がでる。

現在RAST法またはCAP法が一番よ く使用されている。

現在検索可能なアレルゲンの数は150以上になっている。

判定は 標準血清をもとにしてPRUで表される。0−4(CAPでは0一6) までの

スコア化して評価されている。

スコア2以上を陽牲と判定して いる。

皮膚反応,誘発試験などと高い相関がある。

スコア一3以上の場合、食物アレルギ−の存在が強く疑われる。

ただしスコア一2以下でも、偽陰性、偽陽牲も多いことからRASTのみで

食物アレルギ一を診断する事は慎重を要する。

RAST値は生後5一6ケ月には陽性率が一定になるので,
検査を実施するのは

生後5ヵ月以降が良いとおもわれる


しかし
症状の強い患児の場合には早期の検査が必要となる。

検査項目としては
乳児期には鶏卵牛乳,大豆は必須項目である。

幼児期にはさらに米,小麦などの項目の検査の追加が必要となる。

その他に既往歴、症状に応じて検査項目を選択することが重要となる。

E 除去、負荷試験

食物アレルギ一の診断には症状が食物あるいはその成分よつて引き起こされること

その他の原因によるものでないことを証明する事が重要となる。

診断方法として各種のアレルギ一検査が参考とされるが、日常診療の場で免疫学的機序を

証明することば容易でない。

したがって,臨床的に疑わしい食物を投与もしくは除去による症状の推移で

診断を確定する。

除去試験

疑わしい食物アレルゲンを除去することで,症状の改善あるいは消失する事を

確認する方法である。問診,アレルギ一検査で疑われる食物,その加工品のすベてを

厳重に制限する。期間は症状にもよるが,通常2週間を基準をする。1週間前後で

改善がみられる。

負荷試験疑わしい食物を実際に投与して症状の出現,あるいは悪化によって

アレルゲンを確認する方法である。

2回以上行い再現性が確認でぎればアレルゲンを確認できる。負荷試騒に際してば

時に全身性のアナフィラキシ一反応も誘発される危険性も考慮する必要がある。

専門の医療施設での実施が望ましい。

F まとめ

現在、誰もが納得する食物アレルギ一の診断法はない。

現状では、まず病歴を詳しく取 り,皮膚試験,血清IgE値とRASTを調ベて

原因アレルゲンを検索し,その結果とこれまでの病歴や最近の病状をよく照らし合わせて

可能なら除去試験、負荷試騒を行い,その成績をもとに診断する。